総集編 「自民党」 2005 12 29
今の自民党は、かつての自民党と違います。
「新自民党」と言った方がよいでしょう。
評論家は、「小泉党」になってしまったと言いますが、
自民党を変えたのは、小泉氏ではありません。
小選挙区制度が、自民党を変えたのです。
競争 competitive economic system 2004 1 29
競争がなくて、低迷している例を、ひとつ挙げましょう。
自民党という政党は、
派閥の弊害を、マスコミ等から指摘されて、
派閥を解消する方向に動いてきました。
さらに、小選挙区制度を導入したことにより、
派閥の力は激減し、相対的に、党執行部の力は増大したのです。
その結果、政治家が、小粒になってしまったかもしれません。
田中、三木、福田、大平、中曽根という政治家に比べて、
今の政治家は、小粒になっていると言えるでしょう。
昔は、自民党という政党は、「ない」と言ってもよかったのです。
田中党、三木党、福田党、大平党、中曽根党という「政党」の連合体が、
「自民党」と称していたのです。
この中で、「政権交代」をしていたわけです。
田中党がダメならば、三木党へと「政権交代」をしていたのです。
今は、自民党内にあった複数の「政党」がなくなってしまい、
「無競争」となってしまいました。
多くの議員は、党執行部の顔色を伺うだけの議員となってしまい、
政治の低迷と、無気力が始まったと言えます。
確かに、派閥というシステムには、弊害が多かったですが、いい面もあったと思います。
党内で、「競争」して、お互いの政治力を磨いていたのです。